2011-03-12
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長年日記
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memo
] 福島第1原発 1号機が炉心溶融
原発を維持するためには、他所からの電力の供給が必要
地震で供給停止
予備電源起動失敗(プラント設計として破綻)
格納容器の圧力が、設計(4気圧)の2倍の8気圧に上昇
;; 格納容器さえ健全であれば外に漏れることはないが、
;; 4.3気圧で設計された容器は2倍の圧力には耐えられない
;; 運用は1気圧。
NHK(3/12 午前) : 冷却水が減少し、炉心溶融が始まる
NHK(3/12 午後) : 建屋の外壁が吹き飛ぶ。[
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]
NHK : 放射線量が1015マイクロシーベルトに達する。
NHK : 半径20kmまで避難命令
NHK(3/12 夕方) : 原子力保安院 記者会見
水素爆発と判明
1時間で1年分の被ばく量
10,000人が被ばくした場合、500~1,000人程度が癌を発症
核分裂生成物であるセシウムが検出
分裂の際に崩壊熱が発生
崩壊熱の除去のため、ポンプ給水で熱除去が必要
ポンプ起動せず
NHK : 圧力容器と格納容器は無事。
NHK : 枝野長官が安全宣言(嘘)
温度とともに圧力も上昇する
炉心を冷却できるか、格納容器が壊れないか。この2点が重要
マークI改良型格納容器
設計圧がどこまで耐えられるかは神のみぞ知る
学者は余裕(マージン)があるというが、姉歯の耐震偽装と同じ。
安全は設計の4気圧まで。2倍の8気圧はマージンではない。
;; なんでもありの最後の手段で、@ 元格納容器設計技術者
NHK(3/12深夜) : 圧力容器と格納容器の両方に海水を注入することを決断。
炉心を海水で冷却する判断は今までやった事がないが、なりふり構わない。
最後の選択としての水漬け
普通のやり方ではないが、他に方法がない
冷却ポンプの輸送では間に合わない
海水を注入する方法と経路は?
放射線量が高いので簡単にはできない。
なんでもありの手法をとる
設計の条件を超えているので保証の限りではない
ホウ酸を入れることで再臨界を防止する
46万KWが爆発した場合、広島型原発何発分に相当するかは、(容器設計の)専門外なのでわからない
格納容器の設計は170℃. 温度と圧力のバランスが重要
300℃では持たない
NHK : 海水の注水を開始
NHK : 圧力容器への注水には5時間~8時間程度掛かる。
NHK : 格納容器は10日間程要する。
最悪の事態はなんとか免れた模様。
格納容器は圧力容器と違い、通常は圧がかからない。
圧が上がった原因は何か
原子力保安院は、記者会見で知りうる情報を公開しなかった。
福島原発2号機について
緊急時のshutdownは難しい
自動停止という表現は適切ではない
電源喪失でのダウンは、自動停止とはいわない
NHKは「念のため」と言い過ぎ
「念のため」避難ではなく、
「被ばくしたくなかったら」避難せよ、とズバリ言うべき。
以上の情報は、USTREAMの、原子力資料情報室の記者会見を視聴し入手
追記 [
Gigazine : 福島第一原発1号機爆発について、何が起きたかが判明
]
4/13追記 [
原発に関するQ&Aまとめ / 東京大学理学系研究科の早野龍五教授
]
4/13追記 [
Gigazine : 福島第一原発で起きた爆発事故は国際原子力事象評価尺度「レベル4」以上か
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